「デザインするのが好きだからです」は禁句
面接で
「どうしてデザイナーになりたいんですか?」
と質問とすると、
「デザインが好きだからです!」
「モノを作ったりイラストを描いたりするのが好きで、デザインにも興味があり、そういう仕事をしたいと思いました!」
と応える方がたくさんいらっしゃいます。
中には「デザインへの興味、探究心は誰にも負けません!!」というような熱い方も。
意欲があればあるほど、伝えたいし、
そこが強みだと思いますよね。
でも、デザイン愛を語っても、
熱く!アピールしても、
これらのアピールは、大した差になりませんし、選ばれる理由にはなりません。
(クレイジーなくらい突き抜けた好きさがアピールできれば別です笑)
「なぜデザインするのが好きなのか?」
これが、ポイントです。
デザインが好きだから、
から、
なぜデザインが好きか、
まで、
一歩踏み込んでみてほしいのです。
「かたちのないものをデザインで表現するのが好きだから」
「情報を整理して、わかりやすく表現するのが好きだから」
「サービスや商品の良さがどうしたら伝わるか、考えるのが好きだから」
どうでしょう、
より本質的な応えに近づいていますよね。
さらに、3つ目のように
顧客のことまで考えられている応えだと、なお良いと思います。
ただ「デザインするのが好き」という応えでは、あくまで
「自分の好きなものをデザインするのが好き」
という話にとどまっていませんか?
実際、実務につくまでは
課題でも個人作品でも、自分のやりやすいように、好きなものを中心にやってくることが多かったと思います。
デザイナーになれば、様々な業種のクライアントからお仕事を頂きます。
もちろん得意不得意、好き嫌いはありますが、お断りしたら、すぐ他へ移られてしまう業界です。
新卒の方からも、
「苦手なタイプの仕事を振られたらと思うと不安です」
という相談がよくありますが、
そんなときは
「自分はどうしてデザインするのが好きなんだっけ?」
と問い直してみてください。
そして、出来たらその時、
誰のためにデザインするのか、も考えてみてください。
ただ好きなものを、好きなように作るのがデザイナーの仕事ではないですよね。
顧客が伝えたいものを、誰かに伝えるためにデザインする、それがデザイナーのお仕事です。
もしあなたが、デザインするのってなんか楽しいな、という理由だけでデザイナーになろうとしているのなら、
「どうしてデザインするのが楽しいのか?」について、ぜひ一度考えてみてください!